「閉蔵(へいぞう)」の季節の到来!気を練りましょう!

いよいよ冬の始まりです。

東洋医学では、この季節を「閉蔵(へいぞう)」と呼び、心身の回復と翌春からの活動力の基礎作りための季節と捉えます。

この時期の養生の要は、とにかく「気(エネルギー)」を練ること!

その中でも、人の活動の根本的なエネルギーの「腎気」を養うことが大事になります。

ポイントとしては、「寒邪(かんじゃ)」によるダメージを最小限にすることです。

「寒邪(かんじゃ)」は冷えの原因となり、冷えは、万病の元になります。

では、どうするか?

まずは、体を温めることがその方法になりますが、温めるのにもコツがあり、上手な体の温め方は、元々、私たちが持っている保温機能を損なうことなく体を温めることです。

たとえば、過度な設定温度でのエアコンや電気毛布の利用は避けましょう。

また、めんどくさくても1枚多く着衣を増やし、環境に応じて着脱しましょう。

そして、とても大切なことは、体を動かすことで体温キープすることです!

これらのちょっとした努力が、腎気を練ることになります。

今月の食養生は「腎」のサポートと「肺」と「気管」を守り、ストレス解消をたすける食材です!

黒豆 黒ごま 日常食の穀類(五穀・雑穀類:あまり精製されていない色付きのもの)

山芋 自然薯 鶏肉 エビ 生姜 銀杏 牡蠣 クルミ など

ぎんなん ハチミツ ごぼう れんこん 百合根 柿 かぼちゃ 大根 納豆 アーモンド など

ショウガ ニンニク バジル ミカン ハーブ類 など

今月のツボ療法:「太淵(タイエン)」でノドを守る!

寒さと、暖房での乾燥は気管や鼻の粘膜の大敵!

喉が痛くなったとき、咳がで出したときにお勧めするツボが太淵(タイエン)です。

太淵は呼吸器系に関わりが深いツボです。とくに、風邪のひき始めに効果が期待できます。

場所と刺激方法

位置は手のひら側の手首、親指側の脈拍を感じる所です。

反対の親指で、ゆっくりと息を吐きながら、痛気持ち良い強さで押さえてください。

目安として、5秒間押します。3回ほど繰り返してください。

睡眠と加齢

歳をとると、よく眠れなくなることがあります。

しかしながら、歳をとる=(イコール)不眠症になる、というわけではありません。

自然の成り行きであって、単純に歳をとると生理的に、睡眠は浅くなり、短くなる傾向があるというだけなのです。

もちろん、若い時のように、ぶっ通しで10時間も泥のように眠ることは望むべくもないですが、それなりに、ぐっすり眠り、すっきりと目覚めることはできます。

ただし、「ぐっすりすっきり」のコツはあり、それらは以下のようなものになります。

①日中は適度な運動をする。

運動が睡眠の質を上げ、身体と脳の機能の向上に有効であることが調査、実験で報告されています。もっとも効果的なのが夕方の運動です。なので、午後に散歩などの運動をしましょう。

②日中は積極的に光を浴びる。

眠りはホルモンによってコントロールされます。眠るためのホルモンは日中に太陽光を感じることによって、夜になってから分泌されます。

③長時間の昼寝はしない

 短時間の昼寝は心身をリフレッシュするのに効果的です。しかし、長時間の昼寝は睡眠のリズムを狂わせることになります。一般的には2〜30分くらいが適当とされています、が、個人差はあります。

④寝室の温度を調整する 心地よい寝具にする

居心地良い環境は自律神経を落ち着かせ、スムーズな入眠と、途中覚醒を予防します。一般的には冬場は16度以上、夏場は26〜28度とされていますが、これも個人差があり、季節的にも変化します。なので、そのつど、調整しましょう。

⑤飲食に気を付ける

コーヒーなどのカフェインを含む飲料は夕方以降控えましょう。また、アルコールは寝入りやすくしますが、睡眠を浅くし全体的に睡眠の質を下げます。寝酒はほどほどに。

⑥寝る3時間前にはスマホを見ない

スマホの光は睡眠の妨げになります。できるだけ、就寝前3時間くらいにはスマホをはじめ、タブレットやパソコンの画面を見ることは控えましょう。

しかし、環境的に問題がないにも関わらず、良好な睡眠が取れない場合、睡眠障害など病的なケースもあります。あまりに睡眠の状態が芳しくない場合は、無理をせず、医療機関でご相談することをお勧めします。

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