4月の養生は「肝」と「脾胃」をサポートして元気になりましょう!
今年の桜は、早いです。
そして、コロナの影響で花見の楽しみ方も新スタイルになりそうですね。
いずれにせよ、春という季節は、ホルモンの分泌や自律神経が不安定になりやすいので、体のバランスを調整することを中心に養生を解説します。
東洋医学的には、陰陽のバランスを整えることがテーマです。
4月の食養生!「苦味」の野菜がポイントです!
冬は「いかに寒さから身を守るか」、夏は「いかに暑さからの消耗を少なくするか」がテーマになりますが、気温的に過ごしやすい春は、陰陽のバランスが大事になります。
そして、東洋医学ではこのテーマの主役を「肝」ととらえます。
なぜなら、「肝」は気血のめぐりを担っており、気血のめぐりの良し悪しで、体の陰陽のバランス調整がうまくいくかどうかが、決まるからです。
そこで、注意するポイントとしては、徐々に増えてくる春の陽気をコントロールすること。
陽気は気血のめぐりを活発にしますが、同時に、陽気が多すぎると「肝」がオーバーヒートしてしまいます。
「肝」のオーバーヒートは、肌荒れや、ふきでものなどの原因になったり、気分が不安定になり、イライラしたり、落ち込んだりする原因となります。
このオーバーヒートを抑え、「肝」をサポートするためには「辛味+苦味」を基本に少し「酸味」を効かす食材を選ぶことがポイントです。
さらに、ウイルスなどに対しての抵抗力を高めるために、「脾胃」を助ける食材も加えました。
基本の食材
たけのこ ふきのとう 菜の花 キャベツ たらの芽 アスパラガス よもぎ わらび 玉ねぎ
オレンジ いちご ぶどう 桃
アジ カツオ サワラ あさり
肝の働きを助ける「酸」を含む食材
梅 ゆず トマト レモン 酢
「脾胃」をサポートする食材
インゲン豆 大豆類 かぼちゃ サツマイモ 山芋 リンゴ
4月のツボ療法は「魚腰:ぎょよう」~眼の疲れ、眼の乾燥対策~
この時期、「黄砂は飛んでくる」「紫外線の量は多くなってくる」のダブルパンチで、眼の負担が多くなってきます。
情報量の80〜90%は、眼から得ています。目が疲れてくると、仕事にも、勉強にも、そして健康にも悪影響が出てきます。
できるだけ、こまめなツボセルフケアで眼の負担を減らしてあげましょう。
目の周りには、たくさんのツボがありますが、今回はその中でも「魚腰」のツボを紹介します。
眼精疲労、ドライアイ予防への効果はもちろんですが、ツボ刺激がしやすい場所にあるので、外出先でもセルフケアを行いやすいツボとなります。
ツボの場所と刺激方法
魚腰は眉の中央にあります。
いつものように人差し指を折り曲げたときの関節の硬いところを使って、強めに少し痛みを感じるくらいに押さえてください。
少し、上に向けて押すのがコツです。
また、眼の粘膜に触れないように気をつけて刺激してください。
ゆっくり息を吐きながら、5秒間、3セットを目安にします。
タンパク質をとりましょう!
季節が暖かくなり、これから体を動かすことも増えてきます。
健康的に活動するためにも、十分なタンパク質を摂取することは大切になります。
人の体は約60%が水分です。
残り40%のうち、約半分はタンパク質です。
食事でタンパク質を摂る場合、肉や魚、卵などの動物性食品と、穀類や豆類などの植物性食品の両方を摂りましょう。どちらか片方だけでは一定の種類のアミノ酸が不足するからです。
では、摂取量の目安は?
1日の目安は、男性60g 女性50g です。
たとえば、
ご飯1杯、鶏肉100g、シャケ70g、納豆1パック、卵1個
で、タンパク質が60gほど摂れます。
また、忙しくて1日3回の食事ができない時にも、手軽に摂れる一品たしで、タンパク質の量を確保するようにするとよいでしょう。
おすすめの食材は、卵・豆腐・納豆・サバ缶などです。
これからの季節は、適切にタンパク質を摂って、活動的に過ごし、陽気をうまく利用しましょう!