7月の養生
食養生
今年は5月の後半に暑い日が続き、逆に6月に入って冷える日があり、私の周りでも体調を崩された方が多かったです。
夏は天地の陽気が最も盛んな時期になり、体内にも陽気が充溢しやすくなります。ところが今年は長期予報でも雨の日が多く、気温がそれほど上がらないかもしれないとのこと。
本来、この時期の過ごし方としては早寝早起きすること、また適度な運動で汗をかき体の陽気を発散させることが推奨すべき過ごし方なのですが、それに加えて例年よりも冷えに気をつけなければいけませんね。
エアコンや冷たいものの取りすぎで余分な「寒」を体に入れてしまうと胃腸が冷え逆に熱をこもらせることになります。
もし余分な陽気が体にこもると「心、肺」を疲れさせることになり動悸、息切れ、咳(特に秋口にひどくなります)の原因になります。
今回は夏を楽しむための「心、肺」を養いながら暑気を払う食材です!
暑気を払う夏野菜は
トウガン トマト ナス キュウリ
胃腸を冷やさず清涼感を与える働きがある野菜
ゴーヤ ビーマン セロリ
胃腸の消化を助ける黄色い食品を摂る
カボチャ トウモロコシ
身体の代謝を高める薬味をたっぷり添える
ニンニク ショウガ ネギなどの香草類
健康ツボ療法
巨闕(コケツ)→内蔵の疲労、食欲不振
今回は胃腸の疲れに効くツボの紹介です。
この巨闕のツボを寝る前に押してください、胃腸が癒され安眠を助けます。
まずは仰向けで寝ます。
みぞおちの中央で胸骨の下端から指3本分下のところを両手の人さし指、中指、薬指の3本を立てて、
息を吐きながら10秒くらいゆっくりと押します。
それを3回繰り返してください。
夏バテ防止の強力助っ人は、なによりも質のよい睡眠と胃腸の元気です!
食中毒について
食中毒の原因は様々ですが高温多湿な夏場は細菌による食中毒、逆に冬場はウイルスによる食中毒が増えます。
また胃腸が弱っていると抵抗力が低くなり、食中毒になり易くなります。
夏の食中毒予防には「加熱」が効果的。また生食を減らす事もお勧めです。
そして、万一、下記の症状が出た場合は迷わず医療機関へ向かいましょう。
・嘔吐
・激しい下痢、水様便が続く
・排便後も続く腹痛
・嘔吐物や排泄物に血が混じる
・尿が少ない(脱水症状の疑い)
・めまい
・フラつき
・高熱
軽い下痢などは数日で治まる事はあります。
しかし食中毒は命に関わる事もあり、また吐瀉物などによって周りの人への感染のリスクもありますので、急ぎの受診が必要です。