脳の中の太陽

松果体という器官

これまで認知症については脳の海馬という器官を取り上げることが多かったです。

本日は松果体という脳の器官についてお話しします。

この器官も認知症に大きく関わっています。

どういう物体かというと文字通り松の実くらいの小さな器官で、メラトニンというホルモンを分泌します。

このメラトニン、睡眠に大きく関わっていてこのホルモンが不足すると不眠症になってしまいます。なのでこのメラトニン「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。

それ以外にもメラトニンは抗酸化作用や疲れを取ってくれるありがたいホルモンです。

病気の予防やアンチエイジングの力強い味方になりますね。

松果体の石灰化

ところが、この松果体の機能が低下するケースが報告されています。

それが「松果体の石灰化」です。

そして石灰化によって松果体の機能が低下すると認知症になるリスクが高くなることを複数の研究が示しています。

しかし、この危険な石灰化についても防ぐ対策はあるので確認していきましょう。

野菜や果物をたくさん摂る

まずは食事から、です。

肉食などの動物性蛋白の過度の取りすぎに注意するとともにアルカリ性の食品や抗酸化作用のある食品、つまり新鮮な野菜や果物を積極的に摂るということです。

これもバランスが大切。野菜や果物もいくら良いといっても摂りすぎたらダメです。

それと酸化を促進するような油が多く含まれた食品は極力避けるようにしましょう。

フッ素を避ける

フッ素という元素は防腐剤、殺虫剤に使用されています。また容器やフライバンのコーティングにはフッ素樹脂が使われていますね。

このフッ素は農薬にも多く含まれています。なので極力農薬が少なく使われている食材を選部ことが大切です。

このように現代社会においてフッ素を全く切り離して生活することは不可能です。

でも日々の生活において少しでもそのようなものを避けることはできるし、その避ける消費行為が体に良い食材や道具を市場に多く流通させる原動力になります。

また、加工された食品もできるだけ避けましょう。
特にウインナーやハムなどはフッ素の濃度が高いものが多いです。

フッ素を含まない歯磨き粉を使いましょう

これはネットでも簡単に調べることができますね。

それとカルシウムのサプリメントには気をつけましょう。

全てに当てはまるわけでは無いですがカルシウムの合成物でできている場合、骨だけでなく体全体の石灰化を促進する可能性があります。もちろん松果体もです。

カルシウムの補給が必要と思われた場合は食品由来のものを摂り、骨粗鬆症など骨密度の低下が深刻な場合は、医療機関に相談するべきでしょう。

なんども言いますが、現代社会において完全に松果体を石灰化から守ることはほぼ不可能です。
しかし、少なくともその健康を維持、促進する努力は可能であるし、とても効果のあることですね。

松果体は私たちの太陽

それにこれは余談ですが、この松果体は「ラーの目」であるという説があります。

ラーの目とはエジプト神話に出てくるホルスという神様。その神様の右目のことです。

そしてその右目は太陽を意味しています。ちなみに左目は月の象徴とのこと。

松果体は睡眠ホルモンのメラトニンを分泌すると言いました。その分泌は太陽光によって分泌の開始と停止のタイミングが決まります。

また南米のある種の淡水魚は松果体によって直接、光を感じ取ることが研究によってわかっています。

はたまた、「我思うゆえに我あり」で有名な哲学者のデカルトもこの松果体の重要性をよく知っていて松果体を「精神のありか」と呼んていました。

このように松果体はそれこそ認知症予防の為の太陽の道しるべのような存在ですね。

海馬と同様に守り、育んでいきましょう!

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