自信の三本柱
先日エフィカシーについてお話をしました。
このエフィカシーのことを自己効力感、または自己肯定力と言いましたが厳密にいうと少し違っていました。
自己肯定力とは?
自己肯定力(感)というのは自尊心に近い言葉です。これは自分の存在や在り方を積極的に評価し、それを肯定する感情です。言うなれば自己否定の反対の感情ですね。
出来ることも、出来ないことも、太っていようが痩せていようが、自分は自分とありのままの自分を受け入れる、そんな態度や感情がこの自己肯定力です。
これも、自分の人生を生きていく上で大切ですよね。ともすれば「隣の芝は青く」見えがちな人の性ですから、自分の人生を豊かに生きていく上で大切な力になります。
そして自己効力感というエフィカシーについては以下の説明になります。
これはどのような状況にあっても(自信が持てる、持てない、とかは関係なく)自分はここまで出来るんだ、という目標達成に対して強い肯定的な感情、または未来に対して自分の能力を認識する感覚のことです。
同じ状況、条件でもこのエフィカシーが強ければチャレンジャーとして目標達成する確率は高くなりますよ。
でもエフィカシーばかり強くて実力がともなわければドンキホーテのような感じになるリスクもありますね。
そこはちゃんと実力もつくように努力しなさい、ということです。
かりに失敗しても自己肯定力があれば落ち込むことも少なく、そうすれば再チャレンジへの活力が湧いて来ますね。
自己肯定感も自己効力感も両方ともバランスよく持つべきです。
さて、ここで3つ目のまぎらわしい言葉を紹介しましょう笑
自己重要感という言葉です。
これは社会や他人が自分をどれだけ重要だと思っているのか、を感じる感覚です。
上司から「君を本当に頼りにしている」と言われたり、恋人から「あなたなしでは生きていけない」とささやかれたり、また何かの功績で表彰されたりするとこの自己重要感が強くなりますね。
要するに一口に自信といっても色々な要素がからみあって形成されています。
この自信というもの、人生の中で何度となく、くじかれたり、時にはケチョンケチョンに踏み潰されることもあるでしょう。しかし、そんな時でも少し落ち着いてきたらこの3つの柱のことを考えて復活するキッカケになればと思います。
何しろ1本だけの矢は折れるけど3本束にすると折れないという格言もあるくらいですから。
また、人生、有頂天な時にもこの話は役に立つと思います。
有頂天はドン底への第一段階という見方もあるので、そうならないように自分の自信のバランスを整える機会にしていただきたいですね。
このような活動も全ては脳が担っています。
人の思考というものは、たくましく、精巧で、素晴らしいですね!