12月の養生は「体を温め」「腎気」を養う!
冬の季節の到来です。冬の養生はズバリ「温活」!
いかに、寒さから体を守るか?に尽きます。寒さは、東洋医学で「寒邪(かんじゃ」と呼び、体を冷やし万病の原因となります。
免疫力や自然治癒力も、体が冷えると弱くなってしまいます。なので、「温活」によって体を温め、ウイルスや菌などの「外邪(がいじゃ)」から身を守ることが冬の養生の要となります。
東洋医学では、冬の季節を「閉蔵(へいぞう)」と呼びます。「気(エネルギー)」を練り、翌春からの活動力の基礎を作る時期にしましょう!
12月の食養生は冬に備えて「腎気(じんき)」を養います!
「腎気」は、「気(エネルギー)」の中でも、人の活動の基礎となるエネルギーです。なので、腎気が強ければ、風邪やインフルエンザ、コロナなどにもかかりにくいと考えられています。
今回は、「腎気」を養う食べ物を中心に、「肺と気管を守る」「笑顔を作る」食材をご紹介します。
「腎気」を養う食材
黒豆 黒ごま 日常食の穀類(五穀・雑穀類)山芋 自然薯 鶏肉 エビ 生姜 銀杏 牡蠣 クルミ など
「肺」と「気管」を守る食材
ぎんなん ハチミツ ごぼう れんこん 百合根 柿 かぼちゃ 大根 納豆 アーモンド など
「笑顔」で過ごすためストレスを消化して「気」の巡りをよくする食材
ショウガ ニンニク バジル ミカン ハーブ類 など
今月のツボ療法:「次髎(じりょう)」で温活
温活のツボはたくさんありますが、とくに、がんこな冷え症、冷えによる頻尿、下腹から下肢にかけて寒さがこたえる方には次髎(ジリョウ)が効果的です。
ツボの場所と刺激方法
次髎は、腰とおしりの間の仙骨(せんこつ)という骨のくぼみにあります。
今回は、このツボを、貼るカイロなどで温めます。なので、場所もだいたいのところで大丈夫です。
この場所を温めると、下半身の血流が良くなり、体全体がじんわりとポカポカしてきます。
熱中症とは違う脱水症状にご注意
11月21日夜、欽ちゃんこと、タレントの萩本欽一さんが救急搬送されました。検査は問題なしと判断されましたが、「脱水症状の手前のような症状だった」そうです。
夏場は、気温の高さや湿気による大量の「発汗」が原因ですが、
秋から冬場は、乾燥からくる水分の蒸発が「かくれ脱水」の原因になります。
脱水症の初期は、次のような症状に注意です。
・集中力の低下
・日中の強い眠気
・食欲不振
・胃もたれ
・体に力が入りにくい
・足がつる
予防策としては、喉の渇きに関係なく、定期的に水分補給してください。
とくに、日常生活では入浴時と睡眠中は脱水をおこしやすい時間帯なので、それぞれ事前にコップ1杯程度の水(室温もしくは少し温かくして)を飲みましょう。