夏の陽気をじょうずに吸収しましょう!
近年は9月になっても、まだまだ季節は夏を残しています。
しかし、季節はしっかりと秋に向かっています。
なので、この時期を、太陽の「陽気」が一番強かった時点から、陰に転じる季節の変わり目と捉えることは重要です。
そして、この時期の養生としては「陽気(ようき)」の収納と、鼻や喉の粘膜を守ることがポイントとなります。
「陽気」とは太陽から降り注がれるエネルギーであり、生き物が活動するための重要な要素の一つになります。
この「陽気」のエネルギーをいかに体に取り込むことによって、これからの寒い季節に備え、菌やウイルスに負けない体を作ることができます。
これからの時期に収穫される食べ物を、バランスよく、美味しく、滋養としていただくことは、免疫力を高めるためにも、とても大切になります。
食養生のテーマは陽気を取り入れ、夏の疲れを癒やし、のど鼻、肺を守る食材を選ぶこと!
というわけで、東洋医学では秋を「容平(ようへい)」と呼び、容=もののかたち、が、平=定まる、ことを意味します。
さらに、この時期には、乾燥と冷気対策として、のどと鼻の粘膜を保護して免疫力を強化することがポイントとなります。
「陽気」を体に取り入れてくれる食材
イチジク ネギ 玉ねぎ 大根 キクラゲ 蕎麦 わさび 山椒
鼻やノドの保湿し、肺や気管支を守る食材
ナシ ぎんなん 金柑 びわ レンコン 大根
夏の疲れを癒やし冬に向けて滋養をつけてくれる食材
酢の物 鶏肉 豚肉 うなぎ あさり 山芋 ナッツ類
今月のツボ療法:少衝(ショウショウ)で不安感・イライラ・不眠の解消
イライラや不安感、または不眠にはいろいろなタイプがあります。
この時期に多くみられるタイプは、あたまに余分な気(陽気もその一部)がたまってのものです。
そんな時のお勧めのツボが「少衝」です。
場所と刺激方法
少衝は左右の小指の爪の根本、薬指側にあります。
反対側の親指と人差し指で挟み、痛気持ち良い位の強さで5秒程度押さえてください。
回数は3〜5回くらいで十分です。
挟んで押さえることで、薬指側にあるツボ「少沢(ショウタク)」も同時に刺激でき、頭痛(少沢の効能)にも効果が期待できます。

この時期の疲れは「寒暖差疲労」かもしれません!
9月に入ると、日中はまだまだ暑い日が続きますが、朝晩の気温は下がってきます。少し、ホッとするのですが、実は、自律神経にとっては、対応が大変なんです。その結果、自律神経の機能が乱れ、体が疲れやすくなります。
昔から、秋口には夏の疲れがでると言いますが、この気温の寒暖差のための自律神経の乱れ、つまり「寒暖差疲労」が当てはまることがあります。
さらに、この夏の酷暑と、エアコンによる外気の大きな寒暖差にさらされていた体には、すでに少なからず疲労は溜まっています。
そんな場合の解決方法は、【3分早歩き、3分ゆっくり】のインターバル歩行です。この歩行を3回行ってください。合計でだいたい20分弱のウォーキングになります。
このインターバル歩行は、同じペースで歩くよりも、運動負荷を変えることによって、自律神経に良い刺激となり、その機能回復に大きな効果が期待できます。
また、夏場の運動不足の解消と、体質改善にもお勧め運動方法なので、ぜひ、試してください!