「熱」と「湿」の発散で6月を元気に過ごしましょう!
今年の5月は、私の個人的な感想として、晴れの日が少なく、気温も低い日が多い感じでした。また、1日の気温の幅が大きく、そのために体調を崩した方も少なからずおられました。
さらに、この夏は、例年よりも暑くなる予報なので、より体調管理に注意して夏バテなど、体調を崩さないように養生していきましょう。
そこで、6月のポイントは暑邪への準備と、梅雨の湿邪への対処になります。
普段の養生としては、5月の養生と同じく、余分な陽気の発散に留意します。また、1日の寒暖の差に気をつけることも大切ですね。
具体的な行動としては、適度な運動を行って、余分な陽気を発散します。そして、出かけるときには必要がないと思っていても、日暮れ以降の気温が下がる時のために、ジャケットなどの上着を面倒くさがらずに持ってでかけましょう。
そして、梅雨が始まれば余分な「湿」の発散を促す食材を積極的に摂ってください。
6月の食養生は、前半は「熱」、後半は「湿」の発散がポイント
基本の食材
アスパラガス キュウリ 冬瓜 トマト ピーマン オクラ スイカ
ぶどう さくらんぼ ブルーベリー ラズベリー
鮎 カツオ はも うなぎ
「熱」を発散してくれる「冷性」の食材
きゅうり トマト なすび おくら ズッキーニ モロヘイヤ すいか
キーウイ マンゴー メロン
「湿」を発散してくれる食材
かぼちゃ キュウリ さやいんげん さつまいも すいか
いちじく ぶどう マンゴー
とうもろこしのヒゲ(乾燥させてお茶にします)
今月のツボ養生は【血海(ケッカイ)】→血行促進
これからの時期は、エアコンによる冷え対策が大事になります。そのためには、とくに下肢の血液の流れを良くし足下が冷えないようにしましょう。「血海」のツボはとくに下肢の血行改善に効果が期待できます。また、生理痛、更年期障害や膝痛にも効果的です。
ツボの場所と刺激方法
血海はお皿の骨(膝蓋骨)の内側から親指(横幅)2本分上にあります。
血海に親指を当て、手の平で大腿を掴む様に持ち、親指で円を描く様に押す感じです。目安は10〜20回程度。痛気持ちの良い刺激でグリグリと押してください。
歯ブラシの除菌
これからの梅雨時期には、カビや腐敗に気をつけるないといけません。そこで今回は、歯ブラシの除菌について考えてみましょう。
「歯ブラシはしっかり水洗いしているから大丈夫!」
と思いますか?
実際には、歯磨き後の歯ブラシには1億個以上の細菌が付着しています。それらの細菌は、水で軽く流しただけでは落とし切れず、そのまま放置していると更に増殖します。結果として、その菌だらけの歯ブラシを使うと、お口のトラブルの原因になりかねません。
対処法としては、例えば、重曹を使った方法があります。
コップに水100ml、重曹小さじ1杯を入れ、歯ブラシのヘッド部分を浸けておくと細菌の数は減少します。
また、水洗いでも流水で充分に洗った後、乾いた布で水分をしっかりと拭き取り、天日干しすることにより乾燥と紫外線の殺菌効果が期待できます。
洗浄と乾燥が歯ブラシ除菌の基本です。
熱湯での殺菌、洗剤などの使用は、歯ブラシを傷めたり、残った洗剤などが、口の粘膜から吸収されることもありますので、やめておきましょう。千円から数千円で購入できるので、専用のものを使用することをお勧めします。