腎気を養いコロナ、風邪、インフルエンザをはね返そう!
秋も深まり、冬への準備を始める時期になりました。
東洋医学の秋のテーマは「容平(ようへい)」です。
「容平(ようへい)」とは身を結ぶという意味です。
秋は、作物や果実などの実りが豊かで「容平」のことばがぴったりしますね。
私たちの体についても、来る冬の寒さに備え、気(エネルギー)を上手に体に取り込み、免疫力を高めましょう!
内外の気を身体に収め、来る冬に備えて「腎気(じんき)」養う!
腎気を養うために、肺からは深呼吸により「天の気」を、食物からは「地の気」を取り込み、腎気を強くします。
また、この時期は「うれい」「かなしみ」の気持ちが出やすい季節です。
コロナ禍で、暗いニュースも多いのですが、ある程度は季節の要因ととらえて、ゆったりと構え、ほほ笑んで過ごすことも大事です。
「腎気(じんき)」養う食材
寒さに備えるため、「腎」のパワーアップをたすけてくれる食材。
山芋 黒豆 黒ごま 鶏肉 エビ 生姜 銀杏 牡蠣 クルミ などです。
肺を潤して気管を守る食材
咳や痰を抑えて、肺を丈夫にする食材。また、深呼吸で「天の気」を取り入れる習慣も大切です。
ぎんなん ハチミツ ごぼう れんこん 百合根 柿 かぼちゃ 大根 納豆 アーモンド などです。
「気」の巡りをよくする食材
「気」が滞るとストレスが溜まりやすくなり、気持ちも沈みがちになります。「気」の巡りをよくして、できるだけ「笑顔」で過ごししましょう!
ショウガ ニンニク バジル ミカン ハーブ類 などです。
【ツボ療法】「水分(スイブン)」でむくみ解消!
味覚の秋なので、ついつい食べ過ぎてしまいます。
食べすぎると、胃腸の負担が大きくなり、また、夏の疲れなどで胃腸が疲れていると、少しの食べ過ぎでも、お腹がつかえたようになり「むくみ」や太り過ぎの原因になります。
水分のツボで代謝、消化、循環機能を高めていきましょう。
ツボの場所と刺激方法
親指の幅1本分おへその上に水分のツボがあります。
体液の循環を良くし、むくみを改善、腹痛にも効果があります。
刺激の方法は、水分のツボに両手の親指を重ね、気持ちの良い強さで、息を吐きながら10回ほど押し込でください。
夜間頻尿(やかんひんにょう)
歳を重ねると、夜間にトイレの回数が増えてくる方が多いです。
一般的に、睡眠中にトイレに行く回数が1回以上のあれば「夜間頻尿」とされています。
しかし、高齢者の方は2回以上が目安になります。
夜間頻尿の主な原因は、加齢による睡眠中の抗利尿ホルモン(尿量を抑える働きがある)の分泌低下です。
また、加齢による血液やリンパなどの循環低下でおこる下肢のむくみは、日中に作られる尿を減らし、夜間の尿量を増やします。
かといって、夜間のトイレの回数を抑えるために水分摂取を減らすことは危険です。
夏だけでは無く、冬場の脱水も近年増えていますので、気になる方は、医療機関での受診などで、まず原因のチェックから始められるとよいと思います。