9月の養生も、免疫力強化でコロナ対策!
今年は、新型コロナウイルスの脅威が、私たちの生活を大きく変えてしまいました。
少しずつ、新型コロナウイルスの正体がわかってきたとはいえ、ワクチンや効果的な治療法も、未だ確立されていません。
まずは、一人一人が、自身の免疫力を高めて、ウイルスの脅威から少しでも身を守る力をつけていきましょう。
9月の食養生は、まだ、もう少し夏食材を楽しみましょう!
9月といえど、前半は夏とかわらない気候が続くところが多くなりました。スーパーなどでは、秋の食材が目につくようになりますが、いましばらく、夏の食材を利用する方が良いと思います。
これだけ暑いと、体も、まだ、きゅうりやトマトなどの夏の食材が適しているし、季節を先取りした食材は、お値段も高めの場合が多いでしょう。
というわけで、今月は、ざっくり、前半を夏の食材、後半を秋の食材と、分けて考えていきましょう。
もちろん、南北に長く、高低差も大きい日本です。その時、その場所、肌で感じた実際の季節に合わせて、食材を選べば、良いと思います。
涼しくなれば、「陽気」の収納と、鼻や喉を保湿する食材を選ぶ
秋は、東洋医学で「容平(ようへい)」と呼び、その意味は収穫です。
この時に、人の体においても、夏の「陽気」をじょうずに体に取り入れることが大切になります。
「陽気」も収穫物の一つと考えます。
「陽気」の収納(体に取り入れること)を助ける食材
イチジク ネギ 玉ねぎ 大根 キクラゲ 蕎麦 わさび 山椒
となります。
また、秋になると空気が乾燥し、鼻や喉の粘膜がウイルスや菌に感染しやすくなります。
とくに、今年の秋から冬にかけては、新型コロナウイルスの影響で医療崩壊のリスクがあるので、できるだけ、鼻や喉の粘膜が乾かないように免疫力を高めて風邪やインフルエンザにもかからないようにしましょう。
鼻やノドの保湿し、肺や気管支を守る食材
ナシ ぎんなん 金柑 びわ レンコン 大根
夏が年ごとに、長くなり、気温も厳しさを増してきています。
体も、酷暑でかなりのダメージを受けていますね。
長かった夏の疲れを癒してくれる代表的な食材
鶏肉 豚肉 山芋 おくら チーズ 酢の物
とにかく、免疫力強化は適正な「食べ物」「運動」「休息」が、肝心です。
日々の習慣が、何より大切ですね。
9月のツボ療法
「大椎(だいつい)」で感染症予防力を強化!
今月は、新型コロナウイルスのみならず、感染症予防に効果的なツボの大椎を紹介します。
このツボは、気の巡りを良くして、気の中でも、とくに体を守る「衛気(えき)」の働きを高めます。
ツボの場所と刺激方法
場所は、首を前に倒すと、首の付け根のあたり、飛び出ている骨(第7頸椎の棘〈きょく〉突起)のすぐ下のくぼみの所です。
人差し指と中指でゆっくり押し、大きな円を描くように、やさしく1〜2分押していきます。ドライヤーやカイロで温めるのも効果的です。

「風邪」「インフルエンザ」「新型コロナ」症状の違い
新型コロナウイルスについては、しっかりとした知識をもって、「正しく恐れましょう」といわれます。
来る秋から冬にかけて、医療崩壊のリスクを避けるためにも一人一人が正しい知識を持って、適正に行動しましょう。
まずは、「風邪」「インフルエンザ」「新型コロナ」の違いについて確認します。
風邪
主症状;発熱、喉の痛み、鼻水、くしゃみ、咳など
特徴;全身症状は少ない
インフルエンザ
主症状;高熱や頭痛
特徴;関節痛や筋肉痛、体のだるさなどの全身症状が急速に現れることが多い
新型コロナ
主症状;発熱や咳等、風邪症状と似ている
特徴;インフルエンザの様な強い倦怠感が出ることもあり、強い味覚障害、嗅覚障害が出現することもある
風邪とインフルエンザは高熱や全身症状と大きな違いがあり、比較的、判別が容易です。
しかし、コロナは初期症状での判別はほぼ不可能と言われており、「強いだるさ(倦怠感)」「息苦しさ(呼吸困難)」「4日以上の発熱」の症状が出た場合、最寄りの保健所などに設置されています「帰国者・接触者相談センター」に問い合わせ、係員の指示に従って病院の受診しましょう。
参考:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の主な症状とは~初期症状と感染を疑った場合の対処方法、回復後も続く後遺症について解説~ | メディカルノート https://medicalnote.jp/contents/200221-005-PT