食べ物の陰と陽
食養生の基本の考え方に四気(四性)というものがあります。
これは食材をその性質から体を温めるもの、または冷やすものと捉えます。
そしてそのときの体の状態に合わせ食材をどのように調合するのかを考える材料にします。
まずはカラダをよく温めるものとして「熱」、普通に温める「温」。
よく冷やすものとして「寒」普通に冷やすものとして「涼」、と4つに分けます。
これにどちらの性質でもない「平」というものを合わせて五気(五性)と呼ぶこともあります。
たとえばキュウリやトマトなどは体を冷やす食材です。これらは夏の旬の食材ですね。
反対に生姜や唐辛子、かぼちゃは体を温めます。
一般的には旬のものを食していればだいたいそのときの季節に合った体の調整をしてくれます。
うまくできていますね。
先人の知恵です。
しかし、現代は農業技術も進み、流通も充実して一昔前と比べると私たちの食の環境は大きく変わってしまいました。
それに加えて季節もすこしずつその様相を変えていっているように思われます。
そこで食材についても今までの考え方をベースに新しい工夫をいれても面白いですね。
このことは私のセミナー等でもよくお話しさせていただいています。
たとえばキーウイを使って冬に楽しめるデザートを作る。
これは生姜とはちみつのソースを作ってキーウイの冷やす性質を中和させます。
なによりお料理好きな方にとっては新しいアイデアでオリジナルな美味しいものを作ることが楽しいです。
毎日の食事の用意はなかなか大変なこともありますが少しでも楽しくワクワクする作業になれば身体にとっても脳にとってもうれしいことです(^^)