春に向かっての仕込みが大事な2月です!
陰陽の考え方で「陰極まれば陽に転ずる」というのがあります。冬至が終わり、寒さも2月が底です。
「これからは、ドンドン明るく、暖かくなっていくぞ!」という意味ですね。
そう、これからは春に向かっての活動の季節です。
個人的には、冬の内省的な季節も好きなのですが、一般的には春に向けてのこの時期のワクワク感が好まれますね。
そして、2月はその出発点。
春のスプリングダッシュを気持ち良いものにしましょう!そのための仕込みをテーマに2月の養生を紹介します。
食養生は「衛気(えき)」を高める食材選び!
まず、陰極まった2月は免疫力に焦点を当てます。寒さにより、菌やウイルスが侵入して、悪さをしやすくなるからです。
そこで、「衛気(えき)」という体のバリア機能が強い「気(エネルギー)」をパワーアップして、感染から体を守る力を高めます。
「衛気(えき)」を強めるには「肺」と「脾」を養う食材が必要です。また、すべての土台となる「腎」をサポートする食材も摂っていきましょう。
「肺」をサポートする食材
山芋 れんこん 大根 ぎんなん 柿 くるみ あんず かりん ナッツ類
「脾」をサポートする食材
かぼちゃ さつまいも とうもろこし 大豆 山芋 おくら 豚肉 甘酒
「腎」をサポートする食材
山芋 えび 牡蠣(かき) たら カブ ネギ 大根 ニラ ショウガ 椎茸 くるみ 黒豆 黒ゴマ
今月のツボ療法:大巨(だいこ)のツボで胃腸を健やかにする!
寒さ、冷えは胃腸の働きを弱めます。衛気(えき)を強くするためにも、胃腸の働きを促し、「脾」の力をサポートしましょう。
また、大巨のツボは、むくみや便秘にも効果が期待できます。
場所と刺激方法
へその下(指3本分)から左右に(指3本分)にあります。
ツボ周辺に手のひらを当てて、円を描く様にやさしく圧迫してください。
ゆっくりと10〜20回を目安に、おなかかがリラックスして温かく感じてきたらOKです。
バランス運動①
今回から転けにくい体にするための運動をご紹介します。
まずは、「つま先、かかと運動」です。
加齢により弱くなりやすい筋肉に抗重力筋というものがあります。文字通り【重力に対抗して】体のバランスをとる筋肉です。そのおもな筋肉に「ふくらはぎの筋肉」があります。
「ふくらはぎの筋肉」を中心に、その他のバランスをとる筋肉を鍛える運動です。
まずは、運動自体で転倒しないように手すりなどを持ちます。
そして、肩幅くらいに脚を広げて、両足のつま先立ちでバランスを1 ~2秒位保ちます。
次につま先立ちから足裏全体に重心を戻し、つま先を上げて両かかとでバランスをとります。
これも1 ~2秒保持します。これを5回ほど繰り返してください。
バランスを取るコツとしては、つま先立ちのときには少し体を反らし、かかと立ちのときには少し体を丸めるとバランスが取りやすくなります。
1日に3回ほど行い、毎日の習慣になれば大成功です。