新しい時代の幕開け!【温活】養生で全集中!
2021年は、今までにない年明けだと思います。
昨年、2020年は東京オリンピックの予定もあり、未来に向けての明るいサインを感じていたのですが、新型コロナウイルスのパンデミックで、急転直下、世相が大きく変わりました。
しかし、これは新しい時代の幕開けとして、エポックメイキングな試練ととらえて、頑張るしかないと考えます。
そのためにも、皆さんの体が「楽しく、気持ちよく」整えられるように、情報とヒントを提供できる「おもろく、正しく、気持ちよく」の内容を、2021年は、より充実していきたいと思います。
これまで、人類が培ってきた養生の知識をふまえ、また、常識をくつがえすような、新しい発見にもアンテナを張り、エビデンスを精査して、できるだけ正しい情報をお伝えできるようにがんばりますので、皆さんの日々の健康増進のために活用いただければうれしいです。
今月の養生に話を戻します。
2020年の年末から、年明けにかけて、かなりきつい寒波がやってきました。
寒さは、東洋医学で「寒邪(かんじゃ:冷えの原因)」と呼ばれ、とにかく体に悪さをする原因になっています。
養生の肝心は、いかに「寒邪」から体を守るかといっても過言ではないですね。
また、風邪やインフルエンザ、コロナへの感染予防のため、体を温める「温活」は、かなり周知されてきました。
確かに、温活は免疫力や自然治癒力アップに効果的です。
というわけて、今回も、「温活」のための食養生とツボを解説します。
冬の季節を東洋医学では「閉蔵(へいぞう)」と呼び、回復のための季節と捉えます。
寒い冬だからこそ「気」を練ることに全集中し、春からの活動力の基礎を作る時期にしましょう!
今月の食養生は温活のための「腎気(じんき)」を養います!
腎気を養うためには、次のの3つの柱があります。
⑴「補腎益精:ほじんえきせい(腎を養い精を補う)」
⑵「補陽:ほよう(陽気を補う)」
⑶「利気活血:りきかっけつ(気血の循環を高める)」
また「鹹;かん(塩味)」も腎気を助けます。しかし、塩分のとりすぎには注意が必要なので、いつもより、少しだけ塩味を効かせるくらいがポイントです。
寒邪から腎を守る(捕腎益精と補陽)の食材
寒さに備えるため、「腎」のパワーアップをたすけてくれる食材をとりましょう!
山芋 自然薯 えび 牡蠣 カブ ネギ 大根 ニラ ショウガ 椎茸 くるみ 黒豆 黒ゴマ などです。
陽気を補うため、温野菜を食べましょう
生野菜は食べ過ぎると体を冷やします。冬の期間は加熱して「温野菜」や「おひたし」で野菜をとりましょう。
利気活血に効果的な食材
そば 大根 かぶ 玉ねぎ らっきょう えんどう豆 チンゲン菜 みかん ジャスミン などです。
今月のツボ療法は「命門(めいもん)」で温活!
寒い日が続き、手足が冷えてツライ!、そんな時は温活で体を温めましょう。
このツボは血行促進効果があり、手だけでなく足の血行も促進する効果が期待できます。
もし、座っての作業や勉強が長い場合、立ち上がって歩きながら、このツボを刺激すると効果倍増です!
ツボの場所と刺激方法
この命門のツボは、小指の第二関節の中央、手のひら側にあります。(同名のツボが腰にもありますが、今回は手の命門のツボです)
反対側の親指で強めに押します。ゆっくりと息を吐きながら、5秒間、グリグリと刺激してください。5回くらいを目安で始めましょう。
ヒートショック
寒さ厳しい日々が続きます。このような時期には、ヒートショックに気をつけましょう。ヒートショックとは、急激な温度変化により、体が受ける衝撃です。
暖かい部屋から、脱衣所やトイレなどの寒い場所へ移動すると、温度変化が大きく、血圧が急変します。
たとえば、入浴時に脱衣所で冷えた体を、浴室で急激に温めると、血圧の急激な変化のため、体調を崩してしまうことがあります。
注意点として以下の3つのことが特に重要です。
⑴食後は、1時間以上空けてから入浴しましょう!
食後は消化器官に血液が集まり、血圧は低くなりやすいです。そのため、食事直後の入浴は、めまい、ふらつき、悪心などの症状を引き起こすことがあります。
⑵入浴前も入浴後も水分をとりましょう!
入浴すると汗を多くかくので、血管内の水分が少なくなります。そのため、血液がドロドロになり、血栓(血の塊)ができやすく、脳血管障害のリスクが高まります。
⑶部屋間の温度差を少なくしましょう!
脱衣所や浴室に暖房器具を設置するなどして暖かくすることは、心地よいだけではなく、心筋梗塞などの循環器障害のリスクを大幅に減らします。