3月の養生は「肝」をサポートして「免疫力」を高めましょう!
新型コロナウイルス が猛威をふるっていて、また、いろいろな風評が飛び交っています。
近年は、SNSの発達で、情報が拡散するスピードも、以前と比べて、恐ろしく早くなり、人々の不安感を一瞬で煽ってしまいます。
風評被害にあわないためにも、「正しく恐れる」ことの大切さを、再確認して、基本的な対策を今一度、見直しましょう!
今のところ、基本的な対策とは、以下のことがポイントです。
⒈手洗いとうがい
⒉正しくマスクを着用
⒊不要に人混みに出かけない
⒋「免疫力」を落とさない
今回は、東洋医学の観点から「免疫力」を高めるポイントを解説します。
3月の食養生
3月は冬から春へと、変化の季節。
イメージとしては、「寒く、暗い」期間が終わり、「暖かいく、明るい」季節がやってきます。
漢方でも、この季節を発陳(はっちん)と呼び万物が繁栄する季節と考えます。
草木は芽吹き、冬眠していた動物たちも目覚め、生きとし生けるものが輝いて来ます。
この時期の養生のポイントは、できるだけ屋外で体を動かし陽気を発散することです。
活動量が少なすぎると、余分な陽気を溜め込みイライラしやすくなります。春先の余分な陽気は「肝」を痛めてしまいます。
東洋医学では「肝」はストレスに敏感なシステム(東洋医学では「肝」を臓器だけでなく、機能として捉えています)と考えます。
余分な陽気によって「肝」が消耗すると、自律神経が乱れやすくなり「免疫力」が落ちてしまいます。
春の食材には「肝」を助ける「苦味」があります。また、「酸っぱさ」は「肝」の働きを助けます。
また、ストレスに敏感な「肝」をサポートするためには、感情のコントロールも大切な要素になります。
穏やかな気持ちで物事を楽観的に開放的に捉えることも時には大事になりますね。
同様に、「コロナウイルス 」に対しても、余計な心配をせず、しかし、正しく恐れて、必要な対応を行いましょう。
春の食材
玉ねぎ なずな 菜の花 うど たけのこ ふきのとう わらび こごみ いちご アジ カツオ サワラ あさり
肝の働きを助ける「酸っぱい」食材
梅 ゆず トマト レモン
春の食養生は血の浄化が大事です
春は血の浄化のためにもたっぷりのお野菜、多めの水分、そして腹6分目から7分目を美味しく頂くことがポイントです!
3月のつぼ療法は「鼻づまり」対策です!
花粉や黄砂、PM2.5などで、「鼻づまり」が、わずらわしい時に、使っていただきたい「印堂(いんどう)」のつぼです。
「印堂(いんどう)」の場所と刺激の方法
場所は左右の眉の間。刺激は中指の腹で、真っ直ぐ押しこんでください。いた気持ちいいくらいの力加減です。
鼻づまりの改善と、頭をスッキリする効果のあるつぼです。
2019年1月に紹介した「迎香(げいこう)」と使うとより効果的です。
「物忘れ」と「認知症」
「最近物忘れがひどくなった、わたしは認知症でしょうか?」
と相談されたので、詳しく、状況をお聞きしました。
今までは、忘れなかった予定を忘れたり、ものをどこにおいたのか、忘れてしまうことが、以前より多くなったとのことでした。
これらの「うっかりものわすれ」または「ど忘れ」は「良性健忘」とよばれる症状です。
「良性健忘」は、40代を超えた辺りから多くなりますが、「忘れた事」を自覚していることが特徴です。
たとえば、昨夜の夕食のメニューを思い出せないのが「良性健忘」で、食べたかどうか分からないのが認知症です。
「良性健忘」である「ど忘れ」は改善できます。
改善のためのトレーニングは、体と脳を「楽しく」活動させることがポイントです。
今回は「散歩」と「日記」を紹介します。
歩くことは、昔からたくさんの賢人が行ってきた、脳の健康法です。
また、「文章を書くこと」も認知症予防に効果があります。
さらに、日記を書いて、声に出して読むと、脳のたくさんの領域を使うことになり、脳の活性化に大変効果的であることが報告されています。