2月の養生は「衛気(えき)」をサポートしてコロナウイルス退治!

年が明けてもうひと月が過ぎました。

時の経つのはほんとに「あっ!」という間ですね。みなさん、今年の目標や、計画、抱負の進み具合はいかがですか?
このタイミングで、見直し、調整して、2020年を実りある一年にしましょう!

充実した年にするためにも、健康であることが重要です。健やかで気分が良いことは、勉強でも、仕事でも成果を出すための大切な条件です。
健やかな毎日を過ごすための、今月の養生をご紹介します。

2月の食養生

2月は一年の中でもっとも寒さが極まる月です。基本は、寒さから「腎」を守ることです。

さらに、今月は「衛気(えき もしくは えいき)」に注目します。
「衛気」とは、体の表面のバリアのようなもの。東洋医学では「衛気」がウイルスや菌の体への侵入を防ぐと考えられています。

この「衛気」をサポートするのが五臓での「脾」と「肺」です。

新型肺炎予防、コロナウイルス対策としても「衛気」を強くすることは重要ポイントです。

そして、この冬の間は少し長めの睡眠が免疫力アップに有効です。起床時間も少し遅めでも大丈夫!ぐっすり眠ることは「腎」の養生になります。

「陰極まれば陽に転ず」季節は少しずつ陽気が増えて春に向かいます。

仕事にも勉強にも実りを得るため、種を育む時期だといえますね。

寒邪から「腎」を守る

山芋 えび類 牡蠣 たら カブ ネギ 大根  ニラ ショウガ 椎茸 黒豆 黒ゴマ などです。

「脾」をサポートする食材

かぼちゃ さつまいも とうもろこし 大豆 などです。

「肺」をサポートする食材

山芋 れんこん 大根 ぎんなん 柿 くるみ あんず かりん ナッツ類 などです。

2月のつぼ療法は「咳止め」です!

冷たくて、乾いた空気を吸い込むと咳が出やすくなります。急に咳が出だして、困ったときに頼りになる「つぼ」です。

急な咳には「天突(てんとつ)」と「雲門(うんもん)」が効果的!

「天突(てんとつ)」は喉の痛みや咳に効き、「雲門(うんもん)」は肺に関係するつぼです。この組み合わせは、咳をおさめるのにすぐの効果が期待できます。

「天突」の場所は左右の鎖骨の間にあり、ちょうど、のどぼとけの下にあるくぼみです。

刺激の方法は、人差し指を鎖骨の裏側へゆっくり入れる感じで押します。デリケートな場所なので、あまり強く押さずに、5秒かけてゆっくりと押してから、同じく5秒かけてゆっくりと離してください。この刺激を、3回繰り返します。

「雲門」は鎖骨の下側に沿って、肩関節に向かって指を滑らせたときに、指がとまるくぼみのところです。このつぼは、少し痛みがあるくらいの刺激で「グイグイ」と5回ほど押してください。

マスクが代謝をさげる?深呼吸の重要性!

インフルエンザや新型肺炎などに感染しないためにも、外出時のマスクが有効です。とくに、空気の乾燥している時期はウイルスや菌の侵入を防ぐとともに、喉や鼻粘膜の保湿のためにもマスクは効果的です。

しかし、マスクを着用すると、呼吸は普段よりも浅くなり、体の代謝が低くなるリスクがあります。

そこで、対策として朝晩の深呼吸で肺の機能を衰えさせないことです!
筋肉や骨格、体の組織は、習慣によって「さぼること」をおぼえてしまいます。普段から浅い呼吸に慣れてしまうと、深い呼吸をすることを忘れてしまうのです。
機能低下を防ぐためにも、朝晩の深呼吸で体に刺激を与えることをおすすめします。

効果的な深呼吸の方法の一例を紹介しますので参考にしてください。

1. 上向きで横になり膝を立て、腹部に手をあてます。
2. ゆっくり口から息を吐く。手に少し力を加えて、腹部を優しく押しながら、すべてを出し切るイメージで行います。
3. ゆっくり鼻から息を吸う。手の力を緩めていき、全身へ新鮮な空気を染み渡らせていくイメージで息をゆっくりと吸い込みます。
4. 5〜8回繰り返します。

深呼吸は、体に十分な酸素を取り込むだけでなく、自律神経を整える働きもあります。
また、ストレス解消や、冷え性にも効き目が期待できるので、毎日の習慣にしましょう!

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