「腎気」を練り「温活」で楽しく頑張る!
年が明けました!
新たな一年の始まりです。
この2年間はコロナウイルスによるパンデミックで私たちの実質生活や価値観が大きく揺さぶられました。
大変な変化の中、想像だにしなかった苦労や困難に直面したり、また、生活様式が大きく変化し新たな可能性を発見したケースもあるでしょう。
アフターコロナの時代には、たとえコロナの脅威が大きな脅威にならなくても、コロナ以前の状態には戻らないと覚悟しておいたほうが良いと思います。
マスクの常用、ソーシャルディスタンス(社会的間合い)、ズームなどのリモートでのコミュニケーションの発達、非接触産業の躍進、産業構造の変化、ニューノーマルなどなど、今までの価値観をひっくり返す要素が目白押しです。
さらに、これらの事象がこの2年という短期間で起こってしまったことで、まるで出口のないトンネルの中で右往左往している感が強かったですね。
しかし、これまでの経験値と人類のの対応能力で、今年からは少しずつ方向性が明らかになってくるでしょう。
2022年を新たな時代の幕開けとして、まだまだ混迷は続いていくとは思いますが、積極的に可能性を探究し、楽しくがんばっていきましょう!
楽しくがんばるためにも、健康は基本の要素です。そのための今月の養生は「気」を練ることと「温活」です。
さて、冬の季節を東洋医学では「閉蔵(へいぞう)」と呼び、回復のための季節と捉えます。寒い冬にエネルギーをチャージ、つまり、「気」を練って春からの活動力の基礎を作る時期にしましょう!
また、風邪やインフルエンザ、コロナへの感染予防のため、体を温める「温活」は、免疫力や自然治癒力アップにとても効果的です。
今月の食養生も「腎気(じんき)」を養います!
腎気を養うためには、次のの3つの柱があります。
「補腎益精:ほじんきせい(腎を養い精を補う)」
「補陽:ほよう(陽気を補う)」
「利気活血:りきかっけつ(気血の循環を高める)」
また「鹹;かん(塩味)」も腎気を助けるので、いつもより少しだけ塩味を効かせることも腎気を高めるコツです。
寒邪から腎を守る(捕腎益精と補陽)の食材
山芋 自然薯 えび 牡蠣 カブ ネギ 大根 ニラ ショウガ 椎茸 くるみ 黒豆 黒ゴマ など
陽気を補うため、根菜類を中心に温野菜が効果的
生野菜は食べ過ぎると体を冷やします。冬の期間は加熱して「温野菜」や「おひたし」で野菜をとりましょう。
利気活血に効果的な食材
そば 大根 かぶ 玉ねぎ らっきょう えんどう豆 チンゲン菜 みかん ジャスミン など
今月のツボ療法
中封(ちゅうほう) →冷えからの腰痛に効く
寒い時期には、筋肉も硬くなりやすく、硬い筋肉を無理に動かすと筋の組織が傷つくことがあります。このようにして冷えによる腰痛対策に、効果的なツボが中封です。
ツボの場所と刺激方法
中封は内くるぶしの前面にあり、つま先を上に向けると出来るくぼみが中封の場所です。
親指でズーンとした痛みを感じる強さで押します。腰の痛みが左右どちらかの場合、痛みの側のツボに反応も強いことが多く、その側のツボを、押した時の痛みが軽くなるまで指圧してください。
ウィズ(with)コロナ
ウィズコロナとは 、「新型コロナウイルスと上手に付き合って生活していく」という意味です。
新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的な大流行)か発生し、その後、ワクチンや特効薬など、ウイルスの危険性を低下させる手段を講じてきました。
しかし、コロナウイルスの脅威をを完全に無くすことはできそうにありません。
今回のウイルスは2週間に1回くらいの頻度で変異すると考えられています。そのため、ワクチンや治療薬も「これさえあれば大丈夫!」のようなクスリは簡単に開発されません。
また、現時点で日本では鎮静傾向にありますが、国外からの人の移動による感染の恐れはあります。
しかし、治療薬も開発が進んでおり、重症化させない、もしくは、たとえ重症化しても救える治療も今後は可能になるでしょう。
コロナが無くなる「終息」は難しくても、コロナに対応したする社会システムの充実、心理的な落ち着きを獲得し、わたしたちが、コロナに対してもインフルエンザのように向き合える「収束」が今後の目標になります。