1月の養生
今年の正月の寒さは厳しいですね。
この寒さで体が冷えてくると風邪やインフルエンザにもかかりやすくなります。
ウイルスやばい菌などに対して抵抗力が弱くなってしまうからです。
よって漢方では体を冷やさないことが養生の要です。そして体を冷やさないためには腎気を養うことが肝心です。
これには「補腎益精(腎を養い精を補う)」「補陽(陽気を補う)」「利気活血(気血の循環を高める)」の3つの柱があり今回はこれを助ける食材を紹介します。また腎気を支えるのが「丹田」です。ここは精神と身体とを結びつける重要なポイントであり深呼吸により鍛えることができます。目を閉じてリラックスし、できるだけ長~く、深~く呼吸を行いましょう。特に忙しい時、疲れた時こそ大切になりますね。
また「鹹;しん(塩味)」が腎気を助けます。摂りすぎは禁物なのでいつもより少しだけ塩味を効かせるのがポイントです。
寒邪から腎を守る(捕腎益精と補陽)
山芋 自然薯 えび 牡蠣
カブ ネギ 大根
ニラ ショウガ 椎茸 黒豆 黒ゴマ
生野菜の量を減らし温野菜を摂る
生野菜は摂り過ぎると体の芯を冷やします。
温野菜にする、またおひたし等にすれば冷やす性質がなくなります。
利気活血に効果的な食材
そば 大根 かぶ 玉ねぎ らっきょう えんどう豆
チンゲン菜 みかん ジャスミン
健康ツボ療法~温活2~
陽池(ようち)
この厳しい寒さに対して引き続きハンディなツボで体を温めましょう。手首を軽く反らすと、手首と手の甲の間にシワになる部分の中央にくぼみがあります。そこが陽池(ヨウチ)です。
親指をあて、小さく円を描く様に指圧を続けてください。血行が良くなりますので、肌荒れや肩こりにも効果があります。
前回と同様に手の合谷(ごうこく)、指間穴(しかんけつ)も同時にもむと効果的です。
長寿のお祝い
今年は長寿の祝い年だと言われて話しを聞くと「あれっ、それは昨年じゃありませんか?」という事がありました。
調べてみると、長寿のお祝いは本来数え年で行いますが、最近は満年齢でされている方も多い様です。
長寿のお祝いの名称と年齢を見てみましょう。
61歳 還暦(カンレキ)生まれた年の干支にもどることから。
70歳 古稀(コキ)古希は唐の詩人・杜甫の「人生七十古来稀なり」に由来。
77歳 喜寿(キジュ)「喜」のくずし字の、七十七と読める形から。
80歳 傘寿(サンジュ)「傘」のくずし字の、八と十を重ねた形から。
88歳 米寿(ベイジュ)「米」の字をくずすと、八、十、八に分かれるので。
90歳 卒寿(ソツジュ)「卒」のくずし字「卆」が九十と読めることから。
99歳 白寿(ハクジュ)「百」から横線の「一」を取ると「白」になるので。
100歳 紀寿(キジュ)1世紀(100年)を表す「紀」から。