12月の養生

いよいよ冬の到来ですね。特に今年はいきなり真冬が来襲してきた感があります。寒暖の差が大きいので体がなかなかついていきません。

この冬の季節を東洋医学では「閉蔵」といい春夏に消耗したものを回復するための季節と位置づけます。
気をできるだけ内に留め翌春からの活動力の基礎を作ろうとします。

この時に重要な働きをするのが腎気です。
腎気を養う食べ物を中心にこの季節を元気に過ごすための効果的な食材をご紹介します。
参考にして下さい。

腎を養い精をつけましょう
山芋 自然薯 えび類
日常食の穀類(五穀・雑穀類)黒豆 黒ゴマ

ビタミンCを積極的に摂る(冷え、乾燥に対応)
ブロッコリー、ピーマンなどの緑黄色野菜、
レモンやキーウィなどの果物

肺、気管を守る食べ物
ぎんなん ハチミツ ごぼう れんこん
山芋 百合根 柿 かぼちゃ にら

気のめぐりを良くするもの
ニンニク バジル ショウガ ミカン ハーブ類


健康ツボ療法
~温活~
命門(めいもん)

寒い日が続いて手足が冷えてツライ、、、。

そんな時、ハンディなツボで体を温めましょう。
小指の第一と第二関節の間に命門というツボがあります。
(実は腰にも同名の重要なツボがあるのですがこれはまたの機会にご紹介しますね。)

反対側の親指で強めに押しもみしてみましょう。
何度ももんでいるうちに手足の末端がじんわりと温まってくることが実感できます。

同時に手の甲側の合谷(ごうこく)、指間穴(しかんけつ)も同時にもむと効果的です。


干し柿
この季節に食養生の食材に柿がよく登場します。

先日柿について患者さんより、「生の柿と干し柿はどう違うの?」と質問を受けました。

もともと栄養価の高い柿は、干し柿にするとビタミンAが多くなり、食物繊維とカロテンも増えます。
ビタミンCは減少しますがそれは他で補いましょう。

そして干し柿の方が甘みを強く感じます。これはタンニンが変化して渋みがなくなり水分が飛んで甘みが凝縮されるからです。
水分が減ると食物繊維の含有率も高くなります。便秘予防・改善に役立ち、コレステロールを吸収して排出してくれます。

生の柿はカラダを冷やしますが、干し柿は内臓を温め胃腸を強くします。

秋は生の柿を味わい、冬には干し柿を楽しみましょう(^_^)v

 

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