12月の養生

食養生

いよいよ冬の季節の到来です。しかし例年と比べ比較的寒さがきつくはない感じです。
でも油断は禁物ですね。気温が下がった時に風邪をひくなどして体調を崩してしまいます。
そうならないためにも寒暖の差に対応できるよう衣服の調整に一手間かけることが重要になってきます。
出かける時に暖かくても帰る時になって急に冷えてくることもあるでしょう。
そうなると寒さからから体を守るため「気」を消耗してしまいます。特に冬の時期は「気」の消耗に気をつけなければいけません。
なぜなら東洋医学では冬の季節を「閉蔵(へいぞう)」といって回復のための季節と捉え「気」をできるだけ内に留め翌春からの活動力の基礎を作る時期だからです。
この時に重要な働きをするのが腎気です。腎気を養う食べ物を中心にこの季節に摂ると効果的な食材をご紹介します。参考にして下さい。

腎を養い精をつけましょう
 山芋 自然薯 えび
 日常食の穀類(五穀・雑穀類)黒豆 黒ゴマ
ビタミンCを積極的に摂る(冷え、乾燥に対応)
 ブロッコリー、ピーマンなどの緑黄色野菜、
 レモンやキーウィなどの果物
肺、気管を守る食べ物(風邪予防)
 ぎんなん ハチミツ ごぼう れんこん
 山芋 百合根 柿 かぼちゃ にら
気のめぐりを良くするもの
 ニンニク バジル ショウガ ミカン ハーブ

健康ツボ療法

大椎(だいつい)→寒気
寒気を感じる、そんな時に効くのは大椎です。
気の巡りを良くして、体を守る働きを高めます。
首を前に倒すと、首と背中の付け根に飛び出る骨(第7頸椎の棘突起)のすぐ下のくぼみが大椎です。
人差し指または中指で大きな円を描くように回して2~3分押していきます。
このツボは脊椎の上にあるのであまり強く押さず気持ちの良い程度でゆっくりと押します。
シャワーやドライヤー、カイロで温めるのもいいですね。

ミライのおはなし

ミライというのは未来では無く「味蕾」のお話です。これは舌にある味覚を感知する所です。
味覚は55歳を超えると若い時と比べ、3倍以上の障害が出てくると言われています。
その原因は、
・味蕾の細胞の新陳代謝が遅くなり、古い味蕾は働きが弱まり味を感じにくいため
・高齢になると服用する薬が多くなる傾向がるため
です。
そして味の中でもとくに塩味が感じにくくなり塩分を取り過ぎて色々な疾患にかかるリスクを大きくしてしまいます。
対策として、
・だしなどのうまみ成分を利用して塩分量を控える。
・酸味を加え唾液量を増やします。唾液が出ると食事の成分が舌に絡み易くなりお料理の味がよりよくわかります。
・味覚に必要な亜鉛を摂取。卵、チーズ、牛肉に豊富です。そして、亜鉛の働きを弱める食品(インスタント食品など)は控えます。
今もミライも美味しい食事は、味を感じる自分自身の健康が大切ですね。

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